
こんにちはー!
大丈夫さんです!
早速ですが、このデータをみてください。
ハーバード大学医学部 エドワード・A・メリッサ氏の研究報告
『犬よりも猫を好む人は、承認欲求から得られる満足度に依存しないため、幸福度が高い傾向にある。
反対に、犬の方を好む人は、承認欲求から得られる満足度に依存するため、幸福度が低い。』
この結果を見て、どう思いましたか?
- 「なるほど・・・、わかる。」
- 「やっぱりね!」
と思いますか?
それとも、
- 「犬派でも、幸福度高いですけど!」
- 「人生に満足していますけど!」

俺はオオカミ派だ!
と思いますか?
ちなみになぜこの研究を最初に持ち出したかというと、
さっきの研究結果は、「大丈夫さん」が勝手に作ったガセの研究結果なのです!

ハーバード大学医学部にエドワード・A・メリッサなんていう、「○の錬金術師を詰め込んだ」ような研究者はいませーん!

この野郎!食ってやる!!

痛い痛い痛い!!綿が出る!!
このような感じで、ハーバード大学医学部の〇〇の研究によると・・・
というような、あたかも「権威」を持っていそうな人が出すデータは、なんとなく信用してしまう。
これこそが今回のテーマである「脳の無意識の勘違い」です。
今回紹介する書籍がこちら!
Thinkを疑え! 著者:ガイ・P・ハリソン
このガイ・P・ハリソンさんは、自身のことを懐疑主義者と言っています。

懐疑主義者ってなんだ?
懐疑主義者とは、健全なレベルの疑いを抱き、推論を用いて証明したり、もしくは少なくとも確かな証拠が示されないうちは信じたり受け入れたりせず、判断を差し控える考え方をする人になります。

とにかく、自分が納得する証拠が見つからないうちは信じない人のことだな。
ガイ・P・ハリソンさんは、
「科学者だけが科学的に思考できるとは、決められていない、文明人である私たちの誰もが、科学的な知識を活用する権利を持っているのです。」
と科学者だけでなくて、一般人の僕らも、様々な知識を用いて疑問を解決することを推奨しています。

ようするに、「与えられた情報」が本当に正しいのかをしっかり自分で考えてから、行動しろよって言いたいんだな。
ガイ・P・ハリソンさんが、なぜ「疑う事」を推しているかというと、
人間の脳はものすごく「勘違い」しやすいように出来ているからなんです。
そのため、「詐欺」や「不幸」にあってしまう事があるから注意した方がいい!
ということを伝えたいという想いが書いてありました。
今回はその脳がしやすい「勘違い」を噛み砕いて説明してみようと思います。

この本、とても良い情報が詰まっているんだけど、洋書だから理解しにくい文が多いんだよね。
なので、僕がもっと日本人向けに理解しやすい例を乗せてみようと思います。

大丈夫さんのフィルターを通しての情報だから、わかりにくかったらごめんな。
僕らの「脳」はほとんど意識できない

実は私たちが「意識できている」脳の活動は、全体のごく一部でしかない。毎日の活動のおよそ90%、つまりほとんどは自分で認識することができない。

これはよく聞く話だよね。
この認識できない90%に「脳のバイアス(思い込み)」と「思考の罠」が隠れています。
しかも怖いのは、それが認識できないため「間違っていることに気付かない」ことらしいのです。
なので、これから載せる「思考のクセ」について、知っておくことで、確実に影響を免れるとは言えなくても、よく理解しておけば危険を格段に減らしてくれるというわけですね。
脳の「思考のクセ」

ではここから、全部で「23」個もある脳の「クセ」を説明していきます。

23個!?そんなに覚えられるかよ!

あまりに量が多いので、数回に分けて説明していきますね。
そして、専門用語がとても多いので、「万人にわかるように」なんとか解説してみます!全部覚える必要はないけど、なんとなく頭の片隅に残って、いざと言うときにあなたを助けてくれる思考ができるようになっていれば、僕は嬉しいな!
ではいきましょう。
アンカリング
アンカリングの語源は「過去の大海に錨(アンカー)を下ろしたままでは、新天地に向かうことはできない」という意味らしいです。
この思い込みは、『過去の経験やある特定の情報を信頼するあまり、新しいデータや別のよりよい知見を無視したり拒んだりするというもの』です。
過去のデータをみることで、『新しい物』を受け入れにくくしてしまうといった無意識の思い込みです。
アンカリング 例)
- 前は〇〇だったから、絶対成功します!→ ビジネスシーンで多く用いられているセールストーク。絶対はありえない。
- 昔は良かった。人と人との繋がりが密だったからなぁ。→ 『密』だけが良いわけではない。
- 今の若者は・・・。→ 若者の〇〇離れとか。離れる理由が別に何かあるはず。
- ハザードマップでは危険領域だが、過去50年で一度も水害がないので大丈夫だろう。→ 一旦立ち止まって、冷静に思考する事が大事。

なんとなくわかるな。
過去のデータを参照することは、いっけんすると悪い事だとは思えないしな。

そうだね、過去のデータを参考にすることはとても大事!だけど、それを無条件に信用してしまうのは、ちょっと危ないってこと。
過去のデータは、そもそもそれが真実だと「信用しやすい」物って事だからね。
このバイアス(思い込み)を防ぐには、本当に過去のデータを信用して良いのか、『一度立ち止まって自分の頭で思考してみる』というステップが必要になります。

そして、『過去のデータと自分が思考した結果』が『納得できた!』のであればそれを信じるのは問題なし!

自分で考えずに、過去のデータだけを鵜呑みにして決定すると、後悔する事が多いってことだな。
権威に訴える論証

(なんか難しい言葉のように感じるけど)簡単にいうと、『自分よりも格上そうな人の言葉は無条件に信用してしまうといったバイアス(思い込み)』のことです!
意識していようといまいと、私たちは権威や優越性といったものを感じ取り、何かしらの影響を受けてしまうとのこと。

真実は「下」からも現れるし、ウソは「上」からも降ってくることを覚えておくといいぞ。
権威に訴える論証 例)
- 〇〇部長が言ってたから、本当だよ!→ その人の経験なだけであって『真実は違う』かもしれない
- 先生が教えてくれたことだから、間違ってない。→ 先生だって『人』なので、間違うこともある
- お父さんが言ってたから正しい。→ お父さんだって『人』だから、正しくない判断をすることもある
- 後輩が言ってたから、あんまり信用してないけどね〜。→ 年下の子の意見だから信用しない、と決めつけると『正解』に気付けないこともある。

これは、本当に気付かないうちにやっちゃってるよね〜。

目上の人が言ったことは間違ってないだろうとか、先生の言ったことは間違ってないと、思ってしまうよな。

あとね、芸能人の〇〇さんがやっている〇〇!っていう広告なんかは、実はこういったバイアス(思い込み)を利用しているのかもね。

ちなみに、今回の記事の導入部分で挙げた、ハーバード大学医学部のエドワード・A・メリッサが〜っていう話はこれに該当するよ。
ちょっとでも信じちゃった人は、今度から気をつけてね〜!

『本当にそれが事実なのか』を一回自分で考えるクセをつけないと、間違った理解をしてしまう可能性があるな。
無知に訴える論証
分からないこと(無知)を『超常現象』と考えてしまう。理由が見つからない時は、『得体の知らない怖い何か』と考えてしまう。

どう考えても理由が見つからない時に、『奇跡だ!』とか『宇宙人の仕業だ!』とか考えちゃうことを言います。
でも実際は、「わからないものはわからない」なんだよね。

逆に、科学的に証明できないことを頭ごなしに『否定する』のも、これに入ってくるかもな。
どうやっても説明できないことってたくさんあるぞ。

ただ、それを『ビジネス』として『不安を煽ってお金を払わせる』などの『詐欺』に使っている人もたくさんいる事が問題です。
無知に訴える論証 例)
- 保険に入っておかないと〇〇した時に損害が大きいです → 保険自体は悪い制度ではないが、売り文句には注意。本当に必要なのか考える時間が必要。
- ミステリーサークルは宇宙人の仕業だ! 一晩では作れるわけがない! → 実は可能だったことが判明しちゃった。
- コロナの感染経路は〇〇です!だから〇〇がよく効きます! → それが本当かどうか分からないが、とにかく効果が確認されている手洗いやうがい、密を避ける予防だけはしっかりしよう。

これの対策としては、『わからないことは、わからない』けど『過度に怖がる必要はない』ということを知っておくことだな。

『不安や恐怖』は人の思考の邪魔をしてしまうから、ここでもまず一度立ち止まって『自分で考えて』行動しましょうね。
利用可能性カスケード

また難しい単語が出てきたけど、実は簡単。カスケードは『滝』という意味です。
滝に流れる水のように、『何度も何度も繰り返し、同じことを言われる』とそれが事実でなくてもどんどん強く信用してしまう、というバイアス(思い込み)です。
利用可能性カスケード 例)
- コロナで〇〇で石を投げられた事件が起きたというニュースを何度も観たり、聞いたりした → 〇〇は危ないところだ!と思い込んでしまう
- 私は人前に立つのが苦手だと、自分の中で何度も言い聞かせていた → 本当に緊張して何も話せなくなる
- お兄ちゃんは頭がいいけど、あなたはバカね〜と何度も言われて育った → 自分はバカだと思い込んでしまって、自信がなくなり勉強することが苦手になる

例にも挙げたけど、これ、『自分の中で言い聞かせても、それを無条件で信じるようになる』ということが一つのポイントになります。

これ、逆に使ったら良い方向に考えられないか?

そう!いいところに気がついたね!
普段から、自分を褒めたり、自分に優しくする、相手に優しくすると、『無条件で自分や相手に優しくなれる』という使い方もできるんです!

言葉の力って、思った以上に脳の無意識の領域を支配するんだな。
俺様カッコイイ。あーかっこいいわー。惚れ惚れするわー。

(さっそくやってる・・・オオカミさん可愛いなぁ)
まとめ

量が多いのでいったん、ここでいったん区切りますね!
今回の脳の無意識の思い込みは
- アンカリング
- 権威に訴える論証
- 無知に訴える論証
- 利用可能性カスケード
を紹介してみました。
想像以上に僕らは無意識に左右されているんですね〜。
今回紹介したような『無意識の思い込み』があることを知っているだけで、
『(無条件の)この人なら信用できる、〇〇は信用しよう!』から『一旦立ち止まって自分の頭で整理しよう』と考える事ができるようになれば、様々な場面で、自分を守る判断ができるようになると思います。

あまり懐疑的(疑いすぎ)になりすぎると人間不信になるかもな。

そうだね!なので僕が今回伝えたいのは、疑うことを推奨するのではなくて、脳が無意識に様々な思い込みをすることを理解した上で、一度自分の頭で考えるというステップを作りましょう!
ということですね!

では、今回はこれで!
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