
「自分の人生を生きる」がなかなできない
様々な自己啓発の本には
- 自分の人生を生きなさい
- 他人の人生を生きてはいけない
- 他人軸で物事を考えてはいけない
- 自分発信で全てやる癖をつけよう
など、自分の人生の主導権は自分が握るべきであるという言葉をよく見かけます。
僕自身この言葉はとても大切なことだと思い、これからの自分の人生をより明るくするためになくてはならないことだと思います。
しかしその言葉をみて、すぐに「よし、自分の人生を生きるぞ!」と意気込んだとしても大抵の人は他人の行動が気になったり、他人を思いやる気持ちが自分のやりたいことよりも優先してしまうことが多いのではないかと思います。
自分の人生を生きるのは難しい
ここで僕がお伝えしたいのは「自分の人生を生きたい、自分の人生の主導権を握れるようになりたい!」 と思ったとしても、それは簡単なことではない、すぐに出来るようになるものではないということです。
私たちが生活する上では人と人との関わりというのはなくてはならないものですよね。 そうした人と人との関わりの中で、自分の主導権を常に握っているというのは意外と難易度が高いですよね。下手したらただのワンマンな人、という捉え方をされてしまいます。
また、他人の人生に土足で入り込んでくる人もいます。
例えば、○○をした方が良いと強制してくる親・配偶者・友達、家事や仕事を自分ではやらないで押し付けてくる人、気に入らないことで怒鳴りらし相手を操作しようとする人、詐欺で設けようとする人など、 私たちの身近にはたくさんの「テイカー(自分の利益を取るために、相手から奪おうとする人)」がいます。
テイカーが周りにいる環境は自分の人生を生きるのは難しい
テイカーがいるような環境だと、僕たちがいざ「自分の主導権を握るぞ!」と意気込んで行動を変えたとしても横から邪魔されてしまうので、知らない間に自分の人生の主導権がテイカーに奪われているという事が多発します。
このような環境で生活しているだけで「自分の人生を生きる」ことの難易度がかなり上がってしまうのです。
人生を主導権を握りなら決意よりもまず「環境」を整えよう
ここまでの説明で、勘の良い人なら気付いたかも知れませんね。 人生の主導権を握るために必要なのは「意識して行動を変える」よりも「環境を整える」ほうが大事ということです。
ここでいう環境を整えるというのは「テイカーが多い場所から離れる」「テイカーとの距離を置けるようにセッティングする」ということです。
このためには具体的に住む場所を変えるのも良いし、思い切って転職活動をするのも良い。自分の人生の舵を奪ってくるようなら配偶者と別れるのも一つの手段だと思います。
皮肉なことに、離婚・死別・離別した女性7~8割、男性だと5割が「今は幸せ」、と言っているという研究報告もあります(明治安田総合研究所「人生100年時代の結婚に関する意識と実態」)。
環境を変えるときは変えた後のリスクも考える事
では全てにおいて環境を変えれば解決するの?というとそうではないと僕は思っています。
環境を変えることで生じるリスクもあります。専業主婦をしている人で、旦那がテイカーという場合は、離婚してしまったら自分が生活する事ができなくなりますよね。
そのような場合というのは、環境を変えるよりも先に自分の生活の基盤を相手ではなく自分に戻して置く必要があります。
リスク許容度という言葉がありますが、環境を変えることによって生じるリスクが今の自分にとって許容できる範囲であれば今すぐに環境を変えた方が良いという事ですね。
テイカーを呼びやすい人もいる、ということを知っておこう
ちなみにテイカーを呼びやすい人、という人もいます。
テイカーというのは「こいつカモやわ」みたいな超絶ステレオタイプの詐欺師のような感じではなくとも、「この人の近くにいると楽だな~」という軽い気持ちで寄ってくるらしいです。
- 「私、あなたと一緒にいるとなんか楽なんだよね。」
- 「お前といると落ち着くわ~」
- 「○○は、なんでも話聞いてくれるから助かるよ~」
- 「○○って良い人だよね。」
といわれる事が多い人はおそらくテイカー呼び寄せ体質の持ち主です。 上記のようなテイカーっぽい人の中でも、ギブの心をちゃんと持っている「何かあったら助けてくれる」人であればとても良い関係だと思いますが、自分だけがギブしている気がすると感じる仲であれば、おそらく相手は残念ながらテイカーです。
テイカー呼び寄せ体質ではなくなるには?
ではどうやってテイカーを呼ぶ体質ではないようになるのかという答えが「自分の人生の主導権を握ること」なんですね。
ここで、最初にでてきた様々なビジネス書や自己啓発書に書かれている言葉に集約されることが分かりますね。
ただ「自分の人生を生きよう」という言葉をそのまま受け取ってしまうと、テイカーがいる鬼難易度の場所で自分の人生の主導権を握らなければいけなくなり、できない・・・なぜ・・・と挫折してしまう人が多くなりますが、
今回お伝えした環境を整えることでグッと人生の主導権を握ることの難易度が下がり、結果的にテイカーを呼ばない体質になれる好循環が生まれるという訳ですね。
まとめ
今回の記事をまとめると
- 自分の人生を生きたいと意気込むだけでは効果が薄い
- 身の回りには自分の利益のために相手の人生を奪うことをなんとも思わないテイカーが存在する
- テイカーがいる環境では自分の人生の主導権を握るのはかなり難しい
- テイカーがいる環境からは離れるのが一番
- 環境を変えたときのリスクを許容できるなら今すぐ環境を変えることが一番効果がある
ちなみにこの記事を書いたのは自分自身にもう一度言い聞かせる意味も込めています。
相手の事を考えないように、自分の人生の主導権を自分で握りたいのに・・・と思っていても、なかなか進まないのでどうしてかを考えた結果、身の回りにテイカーが多くなってきたからだと気付くことができました。
おそらく僕自身もテイカーを呼びやすい体質です。それは自分の人生をしっかりと生きることができていない事の現れだということが分かります。
ですが、これからはテイカーが少ない環境を自分の意志で作り出すことに注力して、より自分の人生を前向きに生きていけるようにしようと決意しました。
これを読んでくれた皆様も、より前向きで素敵な毎日を送れるようになりますように。

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